東京で17日、中国文化部と在日本中国大使館の共催による「中国文化フェスティバル2006」が開幕した。開幕後、王毅駐日大使が文化フェスティバルと中日文化交流について取材に答えた。
――中日関係への文化交流の影響と役割について、詳しくお聞かせいただきたい。
中日双方の共同努力のもと、安倍首相の訪中によって、両国は両国関係に影響を与える政治的障害の克服について合意するとともに、両国関係の今後の発展の方向について重要な共通認識を形成した。すなわち、中日共同声明など3件の政治文書の原則を恪守し、「歴史を鑑(かがみ)として、未来に向かう」精神を堅持し、共通の戦略的利益に基づく互恵関係を構築することだ。この目標の実現には当然、政治と経済の両輪を同時に力強く回転させることが必要だが、この両輪を推し進めるのは両国の人民なのだ。また、文化交流は両国人民の感情を1つにつなぎ、両国人民の力を1カ所に凝集する助けとなる。言い換えれば、中日関係の健全な発展のためには、広義の文化交流を通じて両国人民の相互理解を増進し、政治と経済の両輪に新鮮な動力をたゆまず提供し続けることも必要なのだ。これはおそらく、国と国との関係に対する文化交流の独特の役割だろう。
わたしは日本に着任したばかりの頃、「韓流」の力を耳にした。ドラマの「冬のソナタ」が、なんと韓国に対する日本の人々の認識を変えたのだ。実際、文化分野について言えば、中日両国間の交流には、ほかのどの国よりも堅固な基盤、有利な条件、持続的な需要、幅広い参与が必要なのだ。
「人民網日本語版」2006年11月22日