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温家宝総理、ASEANプラス3首脳会談で5つの主張
発信時間: 2007-11-21 | チャイナネット
  中日韓3カ国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は20日、シンガポールで第11回「ASEANプラス3」首脳会談を開いた。中国からは温家宝総理が出席し、ASEAN議長国であるシンガポールのリー・シェンロン首相が議長を務めた。会議では「東アジア協力第二共同声明」、2007~17年の「ASEANプラス3協力活動計画」が採択された。

  温総理は会議で「共通認識に達して再び輝きを」との題でスピーチを行った。要旨は次の通り。

  今年はASEANプラス3協力10周年にあたる。この10年でASEANプラス3は枠組内に50余りの対話制度を立ち上げたほか、20分野で100件以上の協力プロジェクトを実施し、さらに「対等な参与」「順を追い漸進」「共通点を求め相違点を保留」「協議による一致」「共同発展」の発展モデルを育て、確立した。東アジア全体の競争力は高まり、凝集力は高まり、地域の様相は変わり、国際的地位は向上し、発展の展望はさらに明るさを増した。ASEANプラス3は地域協力の成功モデルだ。

  ASEANプラス3協力は現在、新たな段階に突入し、新たなチャンスと試練に直面している。ASEANプラス3の基調を維持し、東アジアの繁栄と安定の促進におけるその重要な役割を発揮させることは、われわれ共同の責任・任務である。

  ASEANプラス3協力の一層の強化と深化について、5つの見解と主張を提示したい。

  (1)相互尊重と対等な処遇を堅持し、各国間の睦まじい関係を実現する。
 (2)共通利益に着眼し、共同発展・繁栄を促進する。
 (3)全体計画と各方面への配慮を両立させ、東アジア経済・社会の全面的な協調発展を実現する。
 (4)実情に立脚して、東アジアの多様性に符合する協力のモデルとルートを模索し、形成する。
 (5)開放と包容、相互補完の中で東アジア共同体の長期目標を達成する。

  中国はASEANプラス3を含む地域協力に引き続き積極的に参与し、平和・調和・繁栄あるアジアの建設に各国と共に努力していく。 

  写真:「ASEANプラス3協力10周年記念ケーキカット」での温総理

  「人民網日本語版」2007年11月21日


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