胡錦涛国家主席は27日の午後、訪中している韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領と人民大会堂で会談を行った。両国の元首は、両国関係の発展における現実的な要求と長期にわたる求めに基づき、中韓間の「全面的な協力パートナーシップ」を「戦略的な協力パートナーシップ」に引き揚げ、中韓関係のよりすばらしい未来を共同で切り開くことに合意した。

胡錦涛主席は、「中韓国交樹立から16年が経ち、双方の共同努力のもとで両国関係は絶えず発展している。またトップ層の交流も絶えず実施され、政治的な相互信頼は強化されている。経済・貿易面での協力も急速に発展し、両国の貿易額はこの数年、連続で向上しおり、中国は韓国にとっての最大の貿易パートナー、輸出市場、輸入源になっており、両国間の人的交流は今まさに発展中だ。また国際的や地域的作業でも効果的な協力を繰り広げている。中韓関係の発展は両国の人々の利益に合致するものであり、本地域及び世界の平和や発展のために有利である」と語った。

李明博大統領はあいさつし、四川省で発生した大地震に再び深い哀悼とお見舞いの意を表し、「中国の人々は団結して努力し、困難を乗り越えて一日も早く故郷を再建し、成功裏に北京オリンピックを開催すると信じている。中韓両国の交流の歴史は非常に長く、国交樹立以降、両国関係は急速に発展し、各分野での協力も多くの成果を収めている。両国の人々の友情や交流、協力もさらに強まっている」と語った。

朝鮮半島の情勢について胡錦涛主席は、「6カ国協議を推し進め、『9・19』共同コミュニケによって定められた各目標を逐次に実現するのは、関連諸国の共同利益に合致する。中国側は関連諸国とともに努力し、第2段階の行動を着実なものにし、6カ国協議を続けて行って、朝鮮半島の非核化を実現することを目指す」と語った。

李明博大統領は、「関連諸国の努力のもとで、6カ国協議は更なる進展を遂げた。ホスト国の中国は、第2段階の行動を完成し、これから実施される可能性のある第3段階の行動のために、より重要な役割を発揮するよう願っている。韓国側もこれについて、中国側と密接な協力を維持したい」と語った。

会談後、胡錦涛主席と李明博大統領は共同記者会見に出席し、李明博大統領は、胡錦涛主席の招請を受けて北京オリンピックの開幕式に出席することを明らかにした。

「チャイナネット」2008年5月28日