衛生部の担当者は27日の記者会見で、同日正午までに四川大地震の被災地から重大な感染症や公共衛生上の緊急事態の報告はないとして、感染症流行の防止に自信を示した。

現在までに衛生当局は、衛生啓蒙パンフレット1123万部を被災者に配布。携帯電話を利用した感染症の緊急報告システムや、最前線の医療・防疫スタッフの情報に基づく、感染症や公共衛生上の緊急事態のモニタリング・報告システムを構築した。すでにモニタリング・報告活動を再開し、毎日の報告とゼロ報告を実施している。避難所での衛生監督、食品・飲み水の衛生面の安全確保を重点的に強化。ゴミや糞便の消毒など衛生活動を重点的に強化し、汚染源を断ち、汚染の拡散を防止している。被災地での感染症流行の特徴に着目し、ペストや炭疽といった、人畜共通の感染症への緊急マニュアルを制定した。A型肝炎、B型脳炎、狂犬病などのワクチンを備蓄し、被災地での予防接種を緊急手配した。

同担当者によると、現在までに被災地8億2300万平方メートルの消毒を完了。衛生・民政・公安・農業当局は遺体1万8748体を消毒処理し、動物の死体2153万体を消毒処理した。衛生監督要員は各避難所の配給食品と飲食施設を全面的に監督・検査し、各種給水の状況を確認した。

「人民網日本語版」2008年5月28日