中国共産党中央委員会の胡錦濤総書記（国家主席、中央軍事委員会主席）は20日午前、人民日報の創刊60周年を記念して、北京の人民日報社を訪れた。胡総書記は午前10時、人民網を視察し、人民網のBBS「強国論壇」（bbs.people.com.cn）の紹介を受け、同BBSを通じてウェブ利用者とオンラインで交流した。人民網は交流の映像をインターネット上で生中継したほか、文字と写真を使ってリアルタイムで報告した。胡総書記とウェブ利用者との交流の模様は次の通り。

  司会者：胡錦濤総書記、こんにちは。胡総書記はインターネットの発展をとても重視し、また人民網の発展にも関心を持っていらっしゃるそうですね。今日は強国論壇に来ていただき、BBSの管理者・利用者ともども、とても感激し、光栄に思っています。まずウェブ利用者に向けて一言お願いします。

  胡総書記：皆さん、こんにちは！　今日はオンラインで皆さんと交流することができ、とても嬉しく思っています。まず、この場を借りて、ウェブ利用者の皆さんに心からの挨拶（あいさつ）と祝福を申し上げます。

  司会者：ウェブ利用者への挨拶をありがとうございました。胡総書記が強国論壇を訪れるという知らせを聞いて、すでに多くの利用者が書き込みを始めています。胡総書記に感謝を表すものもあり、質問をしているものもあります。いくつか選んで朗読し、胡総書記とネット利用者との交流を進めていきたいと思います。まずはハンドルネーム「大好河山美如画」からの質問。胡総書記は普段、インターネットをよく利用しますか。

  胡総書記：私は仕事が忙しいため、毎日インターネットを見るわけにはいきません。それでも時間があればできるだけインターネットを見るようにしています。人民網の強国論壇はよくチェックするサイトですよ。

  司会者：ハンドルネーム「快活三」からの質問。総書記、インターネットではどんなページを見ますか。

  胡総書記：インターネットを利用するのはまず、国内外のニュースを見るためです。またインターネットを通じて、ウェブ利用者がどのような問題に関心を持ち、どのような考え方を持っているのかを理解するようにもしています。それにインターネットを通じて、ウェブ利用者が党や国家の仕事に対してどのような意見や提案を持っているのかを知りたいとも思っています。

  司会者：総書記、ありがとうございます。ウェブ利用者の意見を総書記もご覧になっているのですね。ハンドルネーム「小火竜」からの質問です。総書記、インターネットにはウェブ利用者の多くの意見や提案が載っていますが、見ることはありますか。

  胡総書記：ウェブ利用者の皆さんの提案や意見に我々も注目しています。「以人為本（人民を基本とする）」「執政為民（人民のために政治を行う）」という姿勢を我々は強調しています。物事を対処し決定する際には、多くの人々の意見に耳を傾け、その知恵を集める必要があります。インターネットもそのための重要な手段です。

  司会者：総書記、ありがとうございました。皆さん、胡総書記はこの後もほかの仕事があるということですので、強国論壇でのみなさんとの交流はここまでとなります。

  胡総書記：時間の関係で、今日はこれ以上交流を続けることができません。しかし私への書き込みには真剣に目を通し、研究するつもりです。最後に、この場を借りて、ウェブ利用者の皆さんが健康で、仕事も順調で、一家そろって幸福であることをお祈りします。ありがとう。 

  写真（１）：人民網のBBS「強国論壇」を通じてウェブ利用者と交流する胡錦濤総書記

  写真（２）：人民網を見学する胡錦濤総書記

  胡錦濤総書記が人民網でネット利用者と交流する動画はこちらから↓

  http://tv.people.com.cn/GB/7398332.html

  「人民網日本語版」2008年6月20日