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胡主席、世界穀物価格の高騰を発展途上大国のせいにするのは無責任な見方 |
発信時間: 2008-07-09 | チャイナネット |
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中国の胡錦涛国家主席は8日、日本の札幌で開催された中国・インド・ブラジル・南アフリカ・メキシコなど発展途上5カ国首脳の共同会見に出席した際、世界中の穀物価格高騰に触れ、次のような見解を述べた。 最近、穀物価格の上昇はすでに世界経済の目立った問題となっており、世界の貧困撲滅のプレッシャーを増大させ、地域の安定にも影響を及ぼしている。発展途上国はその最大の被害者となっており、われわれ5カ国も、ある程度の影響を受けている。注意しなければならないのは、最近、世界ではいわゆる「発展途上大国責任論」という論調が吹聴されており、穀物価格高騰の原因を、発展途上大国の発展のせいにしている。これは、非常に無責任な見方である。事実上、世界の穀物価格高騰の原因は多岐にわたる複雑なものであり、世界各国は協力を強化し、総合的な措置を取ってこそ、世界穀物の安全を確保できるのである。 われわれ5カ国は穀物の生産、消費の大国であり、国際社会が穀物の安全を確保するために積極的な努力を払うよう促さなければならない。われわれは、国連世界穀物危機グループが制定した穀物安全の国際協力枠組みを支持し、促進すべきであり、相互間の協調を強化し、農産物の作付け、病虫害対策、食糧の備蓄などの面で技術交流と実務協力を行うべきであり、国際社会の穀物安全に関する討論に積極的に参加し、発展途上国が穀物安全の維持のために払った努力や寄与をよく知ってもらい、討論を発展途上国に有利な方向へと導いていくべきである。 中国は「南南協力」の枠組みにおいて、引き続き発展途上国と農業発展の経験を分かち合い、力が及ぶ範囲内で発展途上国にさまざまな援助を提供したい。具体的には、農業技術者の派遣事業を強化し、発展途上国のためにさらに多くの農業技術者と管理者を育成し、発展途上国への農業援助を強化し、農業の総合的な生産能力を向上させることなどが含む。
「チャイナネット」2008年7月9日
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