中国の張業遂国連大使は22日、国連の潘基文事務総長と安保理議長国・クロアチアのジュリカ国連大使に、アデン湾・ソマリア沖に海軍艦艇を派遣し、護衛活動を行うとの中国政府の決定を伝えた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
張大使は「アデン湾・ソマリア沖で近年、海賊による襲撃・船舶乗っ取り事件が頻発している。海賊問題はすでに国際的な公害となり、国際海運、海上貿易、海の安全を深刻に脅かしている。今年は中国船籍や中国資本の外国船籍が海賊に乗っ取られる事件が多発し、中国の船舶と人員の安全が深刻な脅威にさらされている。中国政府は安保理決議に基づき、また関係国の手法を参考に、護衛活動のため海軍艦艇をアデン湾・ソマリア沖に派遣することを決定した。当該海域を航行する中国の船舶・人員の安全、国連世界食糧計画など国際機関の人道支援物資を運ぶ船舶の安全を守ることが主たる任務だ」と述べた。
潘事務総長とジュリカ大使は、アデン湾・ソマリア沖に海軍艦艇を派遣するとの中国政府の決定を歓迎。潘事務総長は、ソマリア沖海賊を制圧するための国際社会の行動への中国の力強い支援を称賛し、これは国際問題における中国の重要な役割を体現するものとの考えを表明した。ジュリカ大使は、中国政府の決定は迅速で、安保理の活動を支持するものとの見解を表明した。
「人民網日本語版」2008年12月23日 |