新年早々、朝鮮半島の核問題に新たな要因が増えた。朝鮮は、米国が朝鮮に対する核脅威を取り除き、韓国への核の傘の提供を停止するまで、朝鮮が核兵器を放棄することはないとの、核放棄の条件を提示した。
オバマ次期大統領の就任式を前にしたこの条件の提示は、米国に対朝「敵視政策」の停止を求め、米次期政権と関係改善の用意があるとのシグナルのようだ。核施設無能力化の最終段階である未使用核燃料棒の韓国による買い取りを協議するため、6カ国協議の黄浚局・韓国副代表が朝鮮を訪問することに朝鮮側が同意したことに人々は注目している。
だが、米国の新政権が打ち出す対朝政策は、朝鮮の「条件付き核放棄」と対立するものになるかもしれない。ヒラリー次期国務長官は先日、完全かつ検証可能な方法で核計画を放棄させるため、6カ国協議と米朝の直接外交を推進する方針を表明した。だが核検証の問題で、朝鮮側から満足な回答が得られなかった場合、解除済みの制裁の再開に加え、新たな制裁の実施も検討されることになる。
現在、朝鮮半島の核問題は新たな調整の時期にある。6カ国協議の正常な軌道を妨害せず、朝鮮半島の非核化という目標に向けて引き続き前進できるようにすることが重要だ。
「人民網日本語版」2009年1月16日 |