このほど閉幕したアフリカ連合(AU)第12回首脳会議で「アフリカのインフラ整備」がテーマになったことは、インフラの改善をアフリカ諸国が強く重視し、また差し迫って必要としていることを示している。アフリカ経済は域内各国の共同努力の下、1990年代半ばから13年連続で安定成長を維持し、中には4.5%以上の成長を続けた国も16カ国あった。だがインフラの深刻な欠如や立ち後れは、依然としてアフリカ経済の持続的な成長や統合化プロセスの加速を阻む大きなボトルネックとなっている。(文:孫紅旗・徐州師範大学アジアアフリカ研究所所長)
最大の発展途上国である中国は、アフリカの発展が抱える緊迫性をより身近に理解することができる。中国は一貫して、アフリカのインフラ整備に対する支援を、優先的に考慮してきた。中国は、インフラ面でアフリカとの協力を一層強化し、アフリカの経済・社会発展に引き続き貢献する意向を表明。特にインフラ整備・農業・通信・人材開発面の協力を強化して、双方関係の発展のハイライトにするとした。
07年に竣工したタンザニア国立スタジアムは両国の実務協力における新たなモニュメントだ。これはアフリカ中東部で最大、かつ最も近代的なスタジアムであり、すでに首都ダルエスサラームのランドマークとなっている。08年12月には中国政府が支援するAU会議センターの建設が始まった。これはアフリカで最も高い建物となる。
AU委員会のジャン・ピン委員長は「中国はアフリカのインフラ改善に重要な役割を果たした」としている。エチオピアのメレス首相も、アフリカのインフラ整備への中国の関与が現地に「変革的、根本的な影響を与えた」と表明している。
「人民網日本語版」2009年2月11日 |