朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍最高司令部は17日、米韓が同日開始した合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」への対抗措置として、全軍・全国民・全土が「特別警戒態勢」に突入したと宣言した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
声明は、米韓合同軍事演習を「内容、性質、規模ともに徹頭徹尾侵略的なものであり、朝鮮を奇襲攻撃するための挑発的な侵略戦争演習であり、朝鮮半島とアジアの平和に対する露骨で重大な脅しだ」と非難。
朝鮮が現在の「一触即発の深刻な事態を袖手傍観することは断じてできない」とし、このため「朝鮮人民軍最高司令部は人民軍陸海空軍部隊、人民警備隊、労農赤衛隊、紅色青年近衛隊の全員に対し、革命警戒心を高め、侵略者の一挙一動を細心に注視し、朝鮮の領空・領土・領海を侵犯するいかなる敵対行動も断固として叩くことを命令する」としている。
米韓は17日から27日にかけて、韓国領内で合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」を実施する。米韓合同司令部によると、演習は「外敵の侵入」を想定したもので、韓国軍が主導し、米軍が支援する形で実施する。コンピュータシミュレーション作戦が中心で、韓国軍5万6000人余り、米軍1万人余りが参加する。
「人民網日本語版」2009年8月17日 |