朝鮮の首都・平壌を最近訪れた友人は、前回の訪問時と比べて少なからず変化があったとよく言う。平壌の街頭に新たな光景が現れたことがその理由だ。主な交差点には、斬新な形の交通整理用の詰め所が設置されている。白い円形の台の上に銀色の柱が立てられ、上部には青色の大きな傘がかけられており、人々に新鮮な感覚を与える。実は平壌に最近生じた変化は、友人たちが目にしたこうしたものだけに止まらない。

平壌では最近、大規模な都市整備が進められている。道路の補修、住宅建設、新ランドマークの建設などが盛んに進められ、大きな成果を上げている。平壌は以前にも市内の幹線道路を補修している。今回はすべての道路を補修し、補修作業も入念で、非常に小さなくぼみすら直されている。

こうした目に見える変化のほかに、すぐには気づきにくい変化もたくさんある。平壌初のファストフードやイタリアピザの店など、新たな店が続々オープンし、コンビニも増えている。若い女性を中心に、平壌市民のファッションもおしゃれになってきた。今年に入って3G携帯電話サービスが始まり、携帯電話の使用が許可されて以来、携帯電話を使用する平壌市民がどんどん増えている。通信局職員によると、携帯電話を使用する平壌市民は現在、1万人余りに上る。ホテル、商店、街角では、携帯電話で友人とおしゃべりする市民の姿をよく目にすることができる。

仕事に対する市民の姿勢も、より能動的、積極的になってきている。最近平壌のある商店で買物をしたところ、店員が何を探しているのか自発的にたずねに来たうえ、コストパフォーマンスのより良い商品をすすめてきたものだから、ひどく驚いた。平壌の大きな商店はいずれも国営で、従来店員は受動的な勤務態度だったからだ。

平壌には、静かに変化が生じている。こうした変化の中から、この都市に現在沸き上がりつつある盛んな活気に触れることができる。

「人民網日本語版」2009年8月27日