政策方針を変えることはない
温家宝総理は1日、世界銀行のゼーリック総裁と中南海の紫光閣で会談した。
温総理は「世界経済には現在下げ止まりの兆しが見えているが、全面回復は緩やかで曲折する複雑な過程だ。各国は対話を強化し、政策を調整し、協力を深め、たゆまぬ努力を長く継続する必要がある。中国の世界金融危機対策であるマクロ経済政策は、実情に沿った、迅速で、力強く、有効なものだ。中国経済は現在、下げ止まりと回復の要の時期にあり、私たちが政策方針を変えることはない。引き続き積極財政と適度な金融緩和政策を実行し、世界金融危機対策のパッケージプランを全面実施すると共に、拡充・改善し、経済・社会発展目標の実現に努める」と述べた。
また「世界経済の不均衡の根源は発展の不均衡だ。国際社会は発展途上国、とりわけ後発発展途上国の困難に特に関心を払い、援助拡充、債務減免、市場開放、技術移転などによって南北格差を縮小すべきだ。中国政府は世界銀行との協力を強化し、国連ミレニアム開発目標の達成と世界の持続可能な発展のために新たな貢献を果たしていく考えだ」と表明した。
ゼーリック総裁は中国の改革開放と近代化の成果、金融危機対策の財政・金融政策、および世界経済回復への重要な役割を高く評価。国際開発援助、国際金融機構改革、気候変動分野で中国との協力を強化し、グローバルな試練に共同で対処していく意向を表明した。
「人民網日本語版」2009年9月2日 |