中国の指導者層は最近、続けざまにサッカー重視の態度を表してメディアの注目を浴びている。中国新聞社は15日、ドイツを公式訪問した中国の習近平・国家副主席が12日、ドイツのバイエル社を視察した際に「私はサッカーがとても好きで、中国には一流のファンと望ましいサッカー市場があるが、サッカーの競技レベルは高くなく、努力して高いレベルに追いついてほしい。中国は北京オリンピックの開催後、他の競技が金メダルを取ることができるのなら、時間をかけてでもサッカーのレベルを引き上げようと決心した」と述べたと報道した。
また14日には山東省の青島市で中国サッカーワーキング会議が開かれ、この会議に出席した中国共産党中央政治局委員の劉延東・国務委員は「中国共産党の3世代の指導者や胡錦涛総書記をはじめとする中国共産党中央委員会は、サッカーの発展を非常に重視している。サッカーは市民に好まれるスポーツだ。私たちはサッカーの今までの経験と教訓を真剣に総括し、中国のサッカーの発展に障害となっている問題を見つけ出し、国情にあったサッカーの改革や発展への道筋や対策を早急に検討して打ち出し、中国のサッカーレベルを引き上げなければならない」と強調している。
また劉延東・国務委員はサッカーのレベルを、「全面的なスポーツ強国を建設し、スポーツ産業の健全な発展を促進、市民の精神文化のニーズを満たして、国のソフトパワー強化に重要な意義がある」レベルにまで引き上げるとしており、中国サッカーが苦心している現状の中、中国指導者層の態度表明はもしかしたら大きな変革の兆しであるかもしれない。
「チャイナネット」 2009年10月16日 |