週末には首脳会議も開かれる

シンガポールで行われるアジア太平洋経済協力会議(APEC)は8日、会期2日間の高官会議によって幕を開けた。週末には首脳会議も開かれる。

今年のAPECは「持続的成長を促進し、域内の結びつきを緊密にする」をテーマにしている。世界経済には回復の兆しが見えるが、決して見通しは明るくはない。このため国際社会は、14日と15日に予定される首脳会議に注目している。アジア太平洋地域に保護貿易・投資主義台頭の兆しがあることから、保護貿易・投資主義に反対する明確かつ力強いメッセージを発し、「ボゴール目標」達成などの面で新たな進展を得ることができるか否かが、焦点の1つとなっている。

このほか気候変動対策や、APEC機構改革・制度整備の着実な推進なども、重要な議題だ。高官会議では、過去2回の高官会議の総括とともに、その後の閣僚級会議や首脳会議に向けた最終準備を行う。会議週間では、外交・貿易相会議、財務相会議、商工諮問理事会、中小企業サミット、商工リーダーサミットなどが開催される。今年はAPEC成立20周年にあたり、APECの発展の道程を振り返り、今後の試練への対応を協議するハイレベルフォーラムも開催される。

「人民網日本語版」2009年11月9日