呉邦国・全人代常務委員長(中共中央政治局常務委員)は15日午後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)腐敗対策シンポジウムのため北京を訪れた各代表団の団長と人民大会堂で面会した。
呉委員長は、各経済体間の腐敗対策交流・協力の強化、アジア太平洋地域の腐敗防止とクリーンな政治の推進、アジア太平洋地域の経済発展と社会調和の促進にシンポジウムの果たすプラスの役割を積極的に評価。中国の経済・社会発展の状況を紹介した後、「中国共産党と中国政府は改革開放と現代化に尽力すると同時に、反腐敗・廉潔提唱の取組みを常に強く重視し、腐敗事件を厳しく調査・処分するとともに、制度整備を重視し、腐敗の温床を絶えず除去し、重大な成果を上げている。腐敗現象は人類の社会を深刻に損なう痼疾であり、腐敗対策は国際社会共通の課題だ。中国は、引き続き腐敗対策で国際協力を強化し、立法・エンフォースメント面の交流と協力を強化し、APEC協力の中身を拡充し、地域の繁栄と安定を促進していきたい」と述べた。
米国政府倫理局のカシック局長らはシンポジウムの状況を報告し、経済建設と反腐敗・廉潔提唱の取組みにおける中国政府の成果を称賛。「私たちは異なる経済体から来たが、反腐敗・廉潔提唱は私たち共通の責任だ。今回の会議を通じて、さらに相互理解が深まり、相互協力が緊密化し、反腐敗・廉潔提唱事業の不断の前進が促された」と表明した。
「人民網日本語版」2009年10月16日 |