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胡錦涛主席、APEC首脳会議でスピーチ 地域経済や気候変動めぐり
発信時間: 2008-11-24 | チャイナネット

アジア太平洋経済協力会議(APEC)の第16回非公式首脳会議の第2段階が23日、ペルー・リマの国防省会議センターで開催された。中国の胡錦涛国家主席は会議で、地域経済の一体化や人類の安全、気候変動などをテーマにスピーチした。発言の要旨は次の通り。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

▽地域経済の一体化について

APECメンバーの経済・貿易関係は日増しに強まっており、地域経済一体化は不断に進展している。我々はこの積極的な傾向を奨励し支持しなければならない。現在の急務は、ボゴール目標を期限どおりに実現するため努力し、WTOドーハラウンドができるだけ早く成果を上げるよう促していくことだ。アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の構想が注目を受けているが、地域経済一体化の推進に向けたAPECメンバーの希望を反映したものだ。中国は各メンバーと共に、アジア太平洋地域の経済一体化を進展させ、FTAAPを含む長期的な問題について検討を進めていくことを希望している。

▽気候変動について

気候変動は全人類が直面する重大な試練だ。我々は昨年のシドニー会議で、気候変動問題について突っ込んだ討論を行い、気候変動・エネルギー安全保障・クリーン開発に関するシドニー宣言を発表し、気候変動対処への我々の固い決意を示した。「バリ・ロードマップ」の協議は現在、要となる段階を迎えている。中国は各メンバーが共に努力し、「バリ・ロードマップ」の要求に従い、公約実施の強化に全面的で効果的な措置をできるだけ早く取ることを希望する。中国は今後、積極的に協議に参加し、各メンバーと共に努力し、協議の積極的な成果を推進していく構えだ。中国政府は気候変動問題を重視しており、気候変動対応と生態環境改善のために多くの措置を取った。中国は、「気候変動対応国家方案」を制定し、国家気候変動対応指導チームを組織し、気候変動対応体制を改善し、気候変動に対応するための具体的目標・基本原則・重点分野・政策措置・実行手順を明確化した。中国は2010年までの目標として、▽GDP当たりのエネルギー消費量を2005年より20%減少させる▽再生可能エネルギーの比率を10%まで引き上げる▽森林カバー率を20%にまで引き上げる――などを提出している。各目標の実現は着実に行われており、初期的な成果を上げている。中国は今後も、これらの目標を目指して努力を続けていく。

「人民網日本語版」2008年11月24日

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