中国外交部条文局の易先良参事官は14日夜、シンガポール中国代表団プレスセンターで行われた内外メディア向けの説明会で、「国連のコペンハーゲン気候変動会議まで残り22日となったが、会議の成功に向けて、各国、とりわけ先進国の首脳に最善を尽くしてほしい」と呼びかけた。
易参事官は、「2007年のバリロードマップからコペンハーゲン会議の開催までは2年の時間があった。この間の協議により、国際社会はさまざまな面で幅広い共通認識に達した。これは評価すべき点である」としながらも、「気候変動問題は科学技術や経済、社会の問題にも関わっており、不確実性がある」とし、協議に一定の難しさがあることを指摘した。
易参事官はまた、「肝心なのは、各国が政治的意向を協議推進の原動力に変えていくことである。現在、協議の最大の障害は先進国グループにある。主要先進国は資金と排出削減など、自ら履行すべき義務を拒否している。その上、国連『気候変動枠組条約』の核心である『共通だが差異のある責任』原則のベースラインに挑戦しようとしている」と述べた。その上で、「発展途上国は先進国首脳の意向が具体的な協議の中に反映されることを望んでいる。もしこの点が実現されれば、コペンハーゲン会議で積極的な成果が収められるはずだ」との考えを示した。
「中国国際放送局 日本語部」2009年11月15日 |