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アデン湾海域で、商船を護衛する中国海軍護衛艦隊第4陣のミサイル護衛艦「温州」(13日撮影) |
中国の劉振民国連次席大使は18日、ソマリア沖海賊の問題に関する安保理会議で、「国際護衛協力に対する中国の姿勢は積極的、開放的だ。国際法と安保理決議の枠内で、全ての関係国・機関とさまざまな形の2国間・多国間護衛協力を行い、ソマリア沖海賊の脅威に共同で対処したいと考えている」と述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
劉次席大使は「海賊襲撃事件をより効果的に阻止するため、国際社会は海上護衛活動を一層強化すべきだ。また、参加国は護衛活動の調整を改善すべきだ。中国は、護衛の効率を高め、海賊行為の成功率を引き下げるため、区分護衛を行うことを、各国海軍に提案する」と述べた。
また「中国海軍護衛艦隊は引き続き中国政府の約束を履行し、アデン湾・ソマリア海域を航行する中国船舶およびその乗組員の安全を守り、国連世界食糧計画など国際機関の人道支援物資を輸送する船舶の安全を守る」と述べた。
このほか、海賊を取り締る際に、国際法と安保理決議を厳格に守り、ソマリア暫定政府との意思疎通や協議を継続するなど、沿岸国の主権と領土保全を十分に尊重すること、さらにソマリア国内情勢の安定化や域内各国の能力建設の強化を支援することを国際社会に提言した。
「人民網日本語版」2009年11月19日