資料写真(右から2人目は朴南基氏)
米メディアの報道によると、昨年実施された貨幣改革を主導した労働党計画財政部の朴南基(パク・ナムギ)部長が、貨幣改革の実施は市場経済を麻痺させ、社会を混乱に陥れたとして解任されたという。
朝鮮は昨年11月、ますます深刻化するインフレ対策と、国内で芽吹いた市場経済の兆しを除去するために、1959年以来初めて通貨の切り下げを実施した。韓国の『朝鮮日報』はその事情に詳しい人の話として、「貨幣改革を実施してから、市場は麻痺状態で物価も急騰。朝鮮の実権派は貨幣改革の失敗についてお互いに責任のなすり合いをしており、貨幣改革を主導していた朴氏が解任された」と報道。
また韓国のテレビ局も「貨幣改革後は経済的苦境に陥り、食べ物も非常に不足している。特に東北地域の清津(チョンジン)と端川(タンチョンシ)の情況は深刻だ」と同じような内容を伝えている。
韓国の統一部・国家情報院はまだこの情報を確認していないが、ある情報員は「朝鮮側には1月の初めごろから朴氏に関する関連報道が一切なかったため、情報院はずっと朴氏に注意を払ってきた」と話す。
朝鮮が経済改革を実施し始めたのは2002年。しかしその改革措置は経済を回復させるどころか、かえって巨額の外貨流入をもたらし、結局2006年に中断された。
「チャイナネット」 2010年2月4日 |