代表の選出過程

   ――十八大代表は同時に党員の代表性についても強調されているが、代表の構造比率上それをどう体現するのか?

八大代表は党員8000万人以上の思いを肩に背負っており、多くの党員のほか、各業界や各方面の多くの党員を代表し、最大多数の党員の思いを反映し、党員が党内生活の主体であることを体現しなければならない。中央は、十八大代表の選挙は生産や業務の第一線の代表の定員を適度に増やし、労働者や農民、専門技術者の党員の中の模範となる人物を代表候補に推薦するよう注意を促した。具体的には次の4つの方面に体現される。

(1)広範に分布

代表の分布状況は、党員の代表性を評価する重要な根拠となる。十八大代表は経済、科学技術、国防、政治・法律、教育、宣伝、文化、衛生、スポーツ、社会管理など各分野における省市県郷鎮など各階層の、機関や企業・事業単位、民間団体、非公有制経済組織、新社会組織など各方面の代表がいるべきで、女性党員の代表の比率を高め、少数民族の党員の代表も一定比率を占めなければならない。

(2)二増二減

十八大代表の中には各級の党員指導幹部もいれば、生産・業務の第一線の党員もいる。「通知」では、省区市と中央企業系統(北京)の代表のうち、生産・業務の第一線の党員の比率を十七大時の30%以上から32%以上に増加する一方、党員指導幹部の比率を十七大時の70%以下から68%以下に削減するよう要請した。この措置を通じて十八大代表は生産・業務の第一線からの代表が多くなり、幅広い党員の意思と要望が反映される。

(3)一つの向上

中央は、労働者の党員代表の比率を十七大時をベースに大幅に引き上げ、なかでも省区市の労働者の党員代表の比率が本省区市代表総数の10%を占め中央企業系統(北京)の労働者の党員代表数を著しく増加するよう求めた。労働者の党員代表の中には、産業の労働者、金融、商業貿易、交通、市政といったサービス業界・分野の労働者のほか、適当数の非公有制経済組織の労働者も入るようにする。改革開放以来、膨大な数の農民工(出稼ぎ労働者)が労働者の重要な構成部分となっており、労働者階級に新鮮な血液を注入している。労働者の党員代表の中に適当数の農民工の党員代表を含む必要がある。労働者の党員代表の比率を大幅に引き上げることは、党の階級属性を明確にし、党の階級基礎を高め、党の先進性を保つのに重要な意義がある。

(4)優秀な人材の推薦を重視

ここ数年、労働者、農民、専門技術者の党員の中から模範的な人物が数多く輩出されている。彼らは秀でた行動と高い品性で十分に党の先進性を示し、人々の信頼と支持を得ている。彼らは秀でた行動と高い品性で十分に党の先進性を示し、人々の信頼と支持を得ている。中央は、十八大代表候補としての推薦を、近年の党内での表彰や労働模範など様々な表彰活動と結びつけ、先進的な行動に注目し、組織からの表彰を受け、党員の間で人望のある労働者や農民、専門技術者など模範的な党員を推薦対象としなければならない。とくに十七大以来科学発展観と「創先争優」活動の踏み込んだ学習と実践によって頭角を現した先進・模範的な党員を代表候補として推薦するよう注意する必要がある。代表選出を通じて先進・模範的な党員が十八大代表に仲間入りすれば、代表構造を改善し、党員の代表性を強化し、十八大代表の政治的先進性をさらに体現することができる。

党の十八大開幕前夜、十八大代表資格審査委員会が代表に対し資格審査を行う。

十七大を基礎に十八大代表の選出過程では、比較考察を行い、党組織、党代表、党員及び各方面の意見を十分聴取し、実際の情況をもとに代表候補者の予定候補名簿の中から代表候補者の予備候補を確定するよう提議された。これらの新措置によって代表選出の過程がより厳密になり、党内の民主建設強化を生き生きと体現している。

 

中国共産党の豆知識

· 中国共産党規約

中国共産党は中国労働者階級の前衛部隊であると同時に、中国人民と中華民族の前衛部隊であり、中国の特色のある社会主義事業を指導する中核であり、中国の先進的生産力の発展の要請を代表し、中国の先進的文化の前進する方向を代表し、中国の最も広範な人民の根本的利益を代表する。党の最高の理想と最終の目標は共産主義を実現することである。

中国共産党はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論と「三つの代表」という重要な思想をみずからの行動の指針とする詳細

·中国共産党の党旗と徽章

· 徽章

· 党旗

 ・中国共産党について

  中国共産党は1921年7月に創立した。1921年から1949年にかけて、中国共産党は中国人民を指導して困難をきわめた闘いを続け、帝国主義、封建主義、官僚資本主義の支配をくつがえし、中華人民共和国を樹立した。建国後、中国共産党は全国各民族人民を指導して国の独立と安全を守り、新民主主義から社会主義への転換を成功裏になしとげ、計画的かつ大規模な社会主義諸事業の建設を展開した・・・「詳細

  ――十八大代表選挙活動がまもなく始まるが、その活動の重要な意義は?

党の第十八回全国代表大会はわが党の小康社会(ややゆとりある社会)の全面建設と改革開放の深化、経済成長パターンの転換加速の重要な時期に開かれる非常に重要な会議で、全党全国各民族の政治生活における一大事である。十八大代表選挙活動をうまくやることは各党組織の重大な政治任務であり、大会の成功を確保するのに重大な意義がある。

第一に、十八大代表をよく選ぶことが、十八大をうまく開催する重要なベースになる。

第二に、十八大代表をよく選ぶことが党代表大会代表の役割を十分に発揮する重要な保証となる。

第三に、十八大代表を選挙で選出することは多くの党員が党内の民主の実践に参加し、民主集中制教育を進める重要なプロセスになる。

第四に、十八大代表を選挙で選出することは、多くの党員に党性党風党紀教育を行い、「創先争優」(競って先進的党支部や先進的党小組をつくり、競って優秀な共産党員になる活動)を深く押し進める重要なチャンスになる。 

――十八大代表の定員はどう決めるのか?またどう分配するのか?

中央政府は十八大代表の定員を2270人とした。これは第十七回全国代表大会より50人増え、主に生産と業務の第一線の代表を適度に増やすとともに、この5年間の全国の末端の党組織と党員数が増えたことを考えてのこと。

十八大代表は全国40の選挙単位から選出される。各選挙単位の十八大代表の定員は主に党組織数と党員数をもとに決め、前数回の党の全国代表大会代表の定員などを考慮する。この分配方法だと、大多数の選挙単位の代表の定員は前大会を上回る。また慣例により、中央政府は一部のすでに指導部を引退したベテラン党員を特別代表として大会に出席してもらうことに決めた。

――中央は十八大代表に対し、政治の先進性を特に強調したが、代表はどういった条件を備えておくべきか?

十八大代表は共産党員の中でも特に優秀な人材でなければならない。政治の先進性を特に強調したのは確たる理想と信念、正確な政治的立場、品性、優れた業績、代表の職責を全うする高い能力が代表に求められるからだ。具体的には「通知」の規定に従い、十八大代表は5つの条件を備える必要がある。

――中央の要求によれば、十八大代表選挙は民主を発揚すると強調しているが、代表の選出過程はどう規定されているのか?

「通知」は代表選出は下から上へ、上下結合、反復討議、慎重な選定によって行われる。同原則は、代表選挙活動が党内の民主を発揚し、多くの党員の願いを真に体現することを実質的に強調している。また、代表選出過程の5つの主な段階を明確に規定し、始めから終わりまで党内の民主発揚、民衆路線の堅持を一貫している。5つの主な段階は次の通り。

1.候補推薦。候補推薦は末端から始め、あらゆる末端党組織と党員が参加する。末端の党委員会は多数の党支部と党員の意見をもとに推薦候補者を慎重に選定する。県(市)と市(地)の党委員会は多数の党組織の意見をもとに推薦候補者を選抜し、上に報告された推薦候補者を全体委員会が討論して決定する。2.組織による考査。3.代表候補者の予定候補者名簿の確定と公示。4.代表候補者の予備候補を確定。党委員会全体委員会(工作委員会会議、党組織会議)を開き、代表候補者の予備候補を投票する。実際の情況に基づき、代表候補者の予定候補名簿の中から代表候補者の予備候補を確定してもよい。省、自治区、直轄市党委員会全体委員会の開催前に民主党派、工商界連合会、無党派の関係者に関連情況を通達し意見を聴取する。5.代表を選出。党代表大会または党代表会議(工作委員会拡大会議)を開き、15%以上の比率で十八大代表を選出する。

 

  これまでの中国共産党の全国代表大会

会議 時日 場所 参会人数 全国の党員数
第一回全国代表大会 1921年7月23日ー31日 上海 嘉興 13  50人近く
第二回全国代表大会 1922年7月16日ー23日 上海 12 195人
第三回全国代表大会 1923年6月12日ー20日 広州 約 40人 420人
第四回全国代表大会 1925年1月11日ー22日 上海 20人 994人
第五回全国代表大会 1927年4月27日ー5月9日 武漢 82人 5万7967人
第六回全国代表大会 1928年6月18日ー7月11日 モスクワ 142人 約4万人
第七回全国代表大会 1945年4月23日ー6月11日 延安、楊家嶺 755人 100万2100人
第八回全国代表大会 1956年9月15日ー27日 北京 1026人 1000万3700人
第九回全国代表大会 1969年4月1日ー24日 北京 1512人 2200万人
第十回全国代表大会 1973年8月24日ー28日 北京 1249人 2800万人
第十一回全国代表大会 1977年8月12日ー18日 北京 1510人 3500万人
第十二回全国代表大会 1982年9月1日ー11日 北京 1545人 3965万人
第十三回全国代表大会 1987年10月25日ー11月1日 北京 1936人 4600万人
第十四回全国代表大会 1992年10月12日ー18日 北京 2000人 5100万人
第十五回全国代表大会 1997年9月12日ー18日 北京 2074人 5900万人
第十六回全国代表大会 2002年11月8月ー14日 北京 2120人 6600万人
第十七回全国代表大会  2007年10月15日ー21日 北京  2217人 7000万人