米国の無人空母発進監視攻撃機（UCLASS）プロジェクトについては余り知られていないかもしれないが、同プロジェクトのX-47B無人機については耳にしたことがある人も多いだろう。高名なX-47Bは、米海軍の同プロジェクトの産物だ。

しかし米海軍の同プロジェクトには、ノースロップ・グラマンのX-47Bしか含まれないわけではない。米海軍の長年に渡る武器サプライヤーであるボーイングは、X-45「ファントム・レイ」無人機プロジェクトを、ロッキード・マーチンは「ロッキード・シー・ゴースト」を、ゼネラル・アトミックスも「シー・アベンジャー」を発表している。同3社はX-47Bと共に、上述したプロジェクトの最終プランを競う。しかし現状を見る限り、X-47Bは同3社よりも有利と判断できる。

X-47Bは外形のステルス効果、そして全体的な性能で優勢を占めている。米海軍もまたX-47Bに注目している。米メディアの2013年9月16日の報道によると、米海軍とノースロップ・グラマンはX-47Bの新たな自動空中給油テストを完了した。これはX-47Bが自動空中給油能力をつけ、その作戦範囲・航続距離・機動性を強化したことを意味する。

これらの情報から、上述したプロジェクトはノースロップ・グラマンの受注がほぼ確定的であることが分かる。同社も自信を深めており、X-47Bの改良型のX-47Cを開発する可能性がある。