洪水と6時間も戦い、服装が乱れた下士官の王玉祥さんは疲労困憊していた。腕章はどこかに行ってしまい、体中が泥だらけになっていた。休憩に入ると、満面に笑みをたたえたおばさんが、皮を向いたバナナを食べさせようとした。彼は恥ずかしがり、きまり悪そうに目をそらした。おばさんは笑い、「お腹がすいたでしょう、さぁ食べて」と言った。そばにいた戦友は、羨ましそうな視線を送った。彼は何も言えず、残さず食べた。