甘粛省迭部県臘子口風景区の省道210号線。1935年9月16日、紅軍は自然の要害である臘子口に攻撃を仕掛けた。突撃隊員が切り立った崖を登り、北上の道を切り開いた。
紅軍は遠征を恐れず、万水千山ただ閑を待つ――長征は自然を征服した人類の凱歌を生み出した。峡谷の激流、雪山と草原、物資の不足、生命の禁断の地。これらは紅軍の前進を止めることができなかった。80年という長い歳月が過ぎ去り、紅軍が長征で歩んだ荒れ果てた土地には、今や高層ビルが林立し日々繁栄している。徒歩で突破した高山と難関、沼沢が点在する草原と激流には、便利な道路と橋が整備された。長征の道には激変が生じ、かつて通行が極めて困難だった道は、スムーズなルートになろうとしている。