演習現場の状況から見ると、第2のJ-15戦闘機団の戦闘機はこれまでに少なくとも、戦術的な背景を帯びた空母の実際の発着訓練を行っている。212号と203号という文字の書かれた透明なボードは、空母の着艦士官(LSO)の持ち場にある記録ボードであり、艦載機の発着データを記録し、飛行員の操作を評価するのに用いられるものだ。
対海や対陸の攻撃がJ-15艦載機の「副業」だとすれば、南中国海でのJ-11B戦闘機との、東中国海でのS-30MK2戦闘機との自由航空戦対抗訓練で磨かれているのは「本業」の能力と言えるだろう。中国海軍が直面する強敵の実力から考えれば、遼寧艦にせよ将来的に就役される国産空母にせよ、第一に遂行しなければならないのは自国艦隊の防空作戦任務となるからだ。