バイデン氏の就任式を控え、ワシントンが「軍事基地化」

17日夕方、米ワシントンの議事堂付近。新華社記者・劉傑撮影

　議事堂とホワイトハウスの間に位置する、博物館が集まるナショナル・モールが15日より1週間閉鎖される。ワシントンの観光名所「ワシントン記念塔」は11−24日まで閉鎖。ホワイトハウス及び議事堂付近の13の地下鉄駅、数本の路線バス路線が一時的に閉鎖される。

　ホワイトハウス北正面玄関から500メートル離れた所では、州兵がフル武装で交差点を警備していた。記者は現在、「BLACK LIVES MATTER」広場までしかホワイトハウスに近づけず、そこからホワイトハウスの区間はすでに封鎖されている。ここは昨年5月、黒人男性のフロイド氏が警察の暴力的な法執行により死亡したことから、その名がつけられた。その抗議活動は現在も続いている。ここから眺めると、ホワイトハウスの柵には人種差別に反対する多くのスローガンとポスターが貼られていた。屋上部分に、就任式に向けた装飾がかすかに見て取れるだけだった。

　ホワイトハウスに近い14番街は本来ならば非常に賑やかな通りで、道の両側には飲食店、カフェ、バーが並ぶ。ところがこの土日はほとんど人がいなかった。暴力事件に備え、多くの建物のドアや窓に板が打ち付けられていた。

　ある歩行者は記者に「こんな物々しい光景は見たことがない」と話した。