「一帯一路」共同建設の実践において、2011年3月から今年5月まで、中国と欧州を結ぶ定期貨物列車「中欧班列」は中国と欧州の22カ国の160余りの都市をつなぎ、累計3万9622便運行し、20フィートコンテナ354万1000個を輸送し、世界経済の発展を推進するために重要な役割を果たした(新華社)
世界の平和と発展を擁護
1970、80年代以降、国際情勢が大きく変動し、中国と主要国の関係も変化した。72年9月、中日国交正常化が実現。79年1月、中国と米国の国交樹立。89年5月、中ソ関係正常化。91年、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の対話プロセス開始。21世紀に入る前から、中国は主要国と21世紀に向けた二国間関係を築き始めた。
85年3月4日、鄧小平は日本商工会議所訪中団との会見時、「平和と発展が現代世界の大きな問題だ。中国が持っているのは世界の平和と安定を守る力であり、破壊の力ではない。中国が強くなればなるほど、世界の平和はいっそう確実になる」と語った。88年9月、中国は国連平和維持活動(PKO)特別委員会への加入を正式に申請した。90年以降、中国は延べ5万人余りを約30のPKOに派遣し、安保理の常任理事国の中で平和維持部隊への派遣人数が最多の国となっている。中国海軍の護衛編隊はアデン湾とソマリア沖で6600隻以上の船舶を護衛した。さらに、中国海軍の病院船「平和の方舟」は43カ国を訪れ、各国の国民に恩恵をもたらした。ジャン=ピエール・ラクロワPKO担当事務次長は中国の平和維持活動をこのように評価した。「安保理の常任理事国として、中国は平和維持活動の影響と効果の向上で極めて重要な役割を果たしている」
21世紀に入り、中国共産党の指導者は平和と発展が依然として時代のテーマであることを堅持した上で、国際関係の健全な発展のためにさらなる知見と提案を示した。江沢民氏は公正で合理的な国際政治経済の新秩序確立の推進を提言し、世界の文明の多様性の尊重を提唱した。胡錦濤氏は各国の国民と手を携え、恒久的平和と共同繁栄の調和の取れた世界の構築を提唱した。
この間に、中国の経済規模は1978年の世界第11位から2010年に世界第2位に躍進した。国力を日増しに高める中国は国際関係においてますます重要な役割を果たすようになった。