政治・安全>
japanese.china.org.cn |30. 07. 2022

香港ブックフェアに見る香港人の国への想い

タグ: 香港
中国網日本語版  |  2022-07-30

7月20日、香港ブックフェアで本を選ぶ香港市民。 


 毎年恒例の香港ブックフェアが7月20日、香港会展中心(コンベンション・エキシビションセンター)で開幕した。今年のフェアでは「歴史と文化・都市と文学)」をテーマに、「香港から世界を読む―香港の物語を記憶し、書く」として、香港の歴史と中華文化の旅に読者をいざなった。 


 会場内に入ると、中はブースや看板がひしめき合っていた。中華書局のブースの上に掲げられた「中華文化の発揚、現代文明の構築」という文字が目に入る。各ブースの店頭には、『共和国のけん引車―新中国70年の証人』『数字で読み解く中国』『変革の世紀を迎えた中国経済』など、愛国教育や国家問題に関する書籍が数多く並べられていた。 


 会場内の一角には、『回帰―情義25載』と題した本が目立つように並べられ、来場者が次々に手に取っていた。その一人、市内に住む陳さんは、5分ほどパラパラとめくって、購入を決意した。彼女によると、この2年間に香港はさまざまなことを経験し、大きく成長した。香港市民は、香港が困難にぶつかるたびに国が真っ先に支援してくれると はっきりと認識するようになったという。「この本には、香港と中国本土の人たちが助け合い、共に奮闘する25の話が収められている。この本を読むことで祖国への理解を深めたい」と語った。 


 中華書局(香港)の陳超英市場総監によると、連日、この種の書籍を購入する人が後を絶たないが、その多くが若者だという。今年のブックフェアでは、多くの香港の書籍出版社が香港の学者や作家による国をテーマにした新刊を発売した。そのうちの一冊が、編集に4年余りかけたという香港初の軍事関連の『港九大隊誌』で、多くの人が足を止めて目を通していた。編集に携わった中心人物の一人、香港の歴史専門家の劉蜀永氏によると、編集で最も苦労したのは、記録された資料がなかったことで、編集チームは綿密かつ掘り下げた調査を行ったという。 


 市内に住む王さん(60代)は、この本の前書きを読みながら、同書の出版は、先人たちの愛国精神を発揚するとともに、香港人が中国共産党による香港社会への歴史的な貢献を理解し、ひいては共産党についてより全面的に学ぶのに役立つと語った。 

1  2  >