japanese.china.org.cn |18. 11. 2024 |
ブラジルと中国の戦略パートナー関係に大きな将来性 ブラジル大統領府事務局長
ブラジル大統領官邸機関関係事務局のアレキサンダー・パディリア局長はこのほど、新華社の書面取材に応じ、ブラジルのルラ大統領政権になって以降のコア政策の1つは、新旧貿易パートナーとの協力強化だとした。パディリア氏によると、両国が国交を樹立して50年来、二国間関係は質が向上し、第一次ルラ政権の期間、中国・ブラジルハイレベル協調協力委員会が2024年に設立され、両国関係の発展を促した。
パディリア氏によると、中国は2009年にブラジル最大の貿易パートナーになり、その地位は15年続いている。ブラジルは中国の農産物と鉱物分野における重要な協力パートナーであり、中国はブラジルでエネルギー産業に広く投資していると同時に、ブラジルは中国市場から自動車や家電などの大量の製品を輸入し、2023年の二国間貿易額は1815億3000万ドルに達した。
大統領官邸機関関係事務局の長官として、パディリア氏は以下のように示した。ここ数年、事務局はルラ大統領、アルキミン副大統領、その他の部長の訪中期間に議会代表団、地方政府代表団、ビジネス界・社会代表らの訪中を手配し、両国が各分野で協力の成果を上げるのを目にしてきた。
2023年、ルラ大統領の訪中期間、双方の指導者はイノベーション、通信、貧困撲滅、教育および宇宙分野などの複数の協力協定に調印した。パディリア氏は、ブラジルと中国の企業が再生可能エネルギー、自動車産業、農業、グリーン貸付、インフラなどの分野で新協定に合意するのを見届けてきた。
パディリア氏は、両国は技術、エネルギー、食料安全、気候変動、文化・観光などの分野でイノベーション協力を拡大しており、このような効果のあるパートナー関係がもたらす利益は二国間貿易を上回り、南南協力アジェンダを強化・拡大する重要な戦略的部分となっていると強調した。
今後について、パディリア氏は、中国がブラジルのインフラ建設と再生可能エネルギー分野に投資することは価値あることだとの見解を示した。パディリア氏は、ブラジルの豊富なクリーンエネルギー貯蔵量は外資を引きつける重要な要素だとした。ブラジルの国会は新たなエネルギーのモデル転換監督管理枠組みを可決し、ルラ大統領が署名した。この枠組みは水素エネルギーや海上風力発電などの新エネルギー産業の発展を後押しし、両国の関連分野の協力は世界脱炭素化アジェンダに貢献する。
パディリア氏は、「さらに、我々はG20などのプラットフォームを通し、エネルギー転換やグリーン経済などを含む世界の持続可能な発展問題の解決を共同で後押しする。ブラジルと中国がこの分野で上げた成果はG20サミットなどの国際協力の例証ともなり、グローバルサウスの協力を通した本当の持続可能な発展が可能であることを示した」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月18日