japanese.china.org.cn |12. 12. 2024 |
「同じ地球で助け合う」精神で共同発展を促進
「世界経済の成長を後押しするには、実効性のある有為な世界経済ガバナンスが不可欠だ」。習近平国家主席は10日、北京で「1プラス10」対話に出席するため訪中した主要な国際経済機関のトップと会談した際、「中国は主要な国際経済機関と共に多国間主義を実践し、国際協力を促進し、グローバル・サウス諸国の発展を支持し、平等で秩序ある世界の多極化、普遍的に恩恵を及ぼすインクルーシブな経済のグローバル化を後押しし、共に発展する公正な世界を築くことを望んでいる」と表明した。(人民日報コラム「和音」掲載)
現在、世界経済は多くの困難や試練に直面している。いかにして世界経済を力強く持続可能な成長の軌道に乗せるかは、国際社会の抱える重大な課題だ。経済のグローバル化が深く進行する現在、人類は苦楽を共にする運命共同体だ。「同じ地球で助け合う」精神、団結・協力、互恵・ウィンウィンを時代の主旋律とすることは、各国が共に担う責任であり、世界経済の成長を後押しするための唯一の正しい選択でもある。
世界経済を力強く持続可能な成長の軌道に乗せるためは、開放型世界経済を構築する必要がある。各国は協力して開放型世界経済体制を構築し、イノベーション主導を堅持し、デジタル経済、人工知能(AI)、低炭素技術といった重要な機会をしっかりと捉え、新たな成長の原動力を創出し、知識、技術、人材の国境を越えた流動をサポートするべきだ。各国は経済的な相互依存をリスクと見なすのではなく、長所を取り入れ短所を補う、互恵・ウィンウィンの望ましい事と見なすべきだ。中国は高水準の開放拡大を堅持し、「一帯一路」(the Belt and Road)の質の高い共同建設とグローバル発展イニシアティブの実行において各国と連携し、普遍的に恩恵を及ぼすインクルーシブな経済のグローバル化を提唱し、発展の成果がより多く、より公平に各国の人々に恩恵を及ぼすようにしており、開放型世界経済の構築を後押しする実務家であり行動派だ。
世界経済を力強く持続可能な成長の軌道に乗せるためは、より公正かつ合理的な世界経済ガバナンス体制を構築する必要がある。グローバル・サウス諸国は集団的に台頭し、世界経済に占める割合をすでに40%以上にまで高めている。国際経済機関は時代と共に進み、時代の呼び声や世界の人々の期待に応え、世界経済ガバナンス体制の改革に積極的に関与し、これを推進し、より公正かつ合理的な世界経済ガバナンス体制を構築し、世界経済の構造的な変化と発展を反映させ、グローバル・サウス諸国の代表権と発言力を高めるべきだ。実効性ある有為な世界経済ガバナンスにおいては、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を堅持し、真の多国間主義を堅持し、各国の権利の平等、機会の平等、ルールの平等を確保しなければならない。中国は主要20ヶ国・地域(G20)へのアフリカ連合(AU)の参加を明確に支持する姿勢を最初に示し、南北の「デジタルデバイド」の解消を後押しし、国際金融枠組みの改革を推進するなど、一貫してグローバル・ガバナンス体制の整備、グローバル・サウス諸国の代表権と発言力の向上のために力を捧げてきた。
世界経済を力強く持続可能な成長の軌道に乗せるためは、主要なエコノミーが積極的かつ建設的な役割を果たす必要がある。世界第2、第1の経済大国である中国と米国の共通利益は減るどころか、ますます増えている。現下の国際情勢の下、中米双方は協力のリストを増やし、協力のパイを大きくして、協力・ウィンウィンを実現するべきだ。中国は米国政府と対話を継続し、協力を拡大し、意見の相違を管理し、中米関係の安定した健全かつ持続可能な方向への発展を促進することを望んでいる。米側は中国側と向き合って進み、歴史の潮流に沿い、両国民及び国際社会の期待に応え、世界経済の発展促進と人々の幸福増進にコミットし、責任を尽くすべきだ。
世界の多極化は歴史の発展の大勢であり、歴史の進歩の方向でもある。経済のグローバル化は滔々たる歴史の潮流であり、その発展という大勢が変わったことはない。各国は法則を把握し、大勢に順応し、団結と協力を強化し、世界経済ガバナンスの整備を共同で推進し、開放型世界経済体制を構築し、世界経済を力強く持続可能な成長の軌道に乗せ、共同発展・繁栄という素晴らしい未来を切り開くべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2024年12月12日