japanese.china.org.cn |24. 02. 2025 |
DeepSeekに見る、米国の「スプートニク時代」への思い
中国のオープンソース大規模言語モデル「DeepSeek」の登場が先ほど、世界のテック市場で衝撃を起こした。西側、特に米国の一部のテック業界、政界関係者、メディアはこれについて、米国製AIの「スプートニク時代」と称した。
「スプートニク時代」とは、冷戦時代に旧ソ連が米国に先駆け初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げ、西側、特に米国を恐慌と焦燥に陥れた時代のことだ。
一部の米国人学者の説によると、「スプートニク時代」がもたらす危機感により米国の各界は協力し、科学技術及び経済発展の措置を講じ、米国が技術の優位を保ち冷戦で勝利を収めるための基礎を築いたという。
中国社会科学院米国研究所の王聡悦副研究員は、米国が他国の科学技術及び軍事技術の高成長について「スプートニク時代」を取り上げたがることには、次の理由があると述べた。(1)特定の国を競争相手もしくは仮想敵とする冷戦思考の延長。(2)歴史的な共感を呼び、人々の焦燥ムードを煽り、米国が未曾有の試練を迎えていると信じさせる。これにより、内政の不備や外交政策のミスなどの現実的な問題に対して比較的寛容な態度にさせる。(3)脅威論の変化系。「スプートニク時代」を取り上げる言論において、米国の政界及びメディアは競争相手の成果を過小評価及び中傷することでその影響力を弱め、米国のテック分野におけるリードを守ろうとすることが多い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年2月24日