黄山は「三十六大峰、三十六小峰」と称されているが、山峰の正確な数にはずっと定説がなかった。先ごろ完了した「黄山風景区航空測量デジタル測量図及びデータバンク測量図製作プロジェクト」によって、黄山には海抜1000m以上の山峰が88座あることが正確に測量された。
黄山群峰の数は昔から諸説あり、これまで定説がなかった。地質資料によると、黄山は1億余年前の地球の地殻運動によって隆起した山群で、山体はすべて花崗岩でできており、一般に垂直の接合点で連接している。第四紀氷河の浸食作用を経て、これらの岩石が巨大な石柱に変化し、高い峰と深い谷を形成するようになった。山北(前山)の岩石の多くは球状に風化しており、山の姿は雄渾壮大である。山南(後山)の多くは垂直に風化しているため、山の姿は険しく切り立つ懸崖で、「前山雄渾、後山秀麗」と称される地貌的特徴を形成している。