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japanese.china.org.cn |10. 05. 2017 |
河南省の殷墟で匈奴墓18基が見つかる
タグ: 河南 殷墟 匈奴墓
japanese.china.org.cn | 2017-05-10
5月7日、河南省安陽市殷都区の紗廠事務所大司空村東にある、発掘中の18基の匈奴墓
考古発掘作業員はこのほど、河南省安陽市の殷墟大遺跡で18基の匈奴墓を発見した。作業員によると、今回発見した匈奴墓は規則正しく並び、形状が同じであり、出土品から殷王朝後期のもので、中原地区の墓とは形状・内容が異なると判断された。
中国社会科学院考古所安陽考古ステーション研究館員の申文喜氏は、「これらは小型の磚(レンガ)室墓で、典型的な中原地区の墓と異なる。時代は後漢末期から魏晋、今から1800年ほど前とみられる」と話した。
作業員が墓を整理したところ、各墓から銅釜が1点ずつ見つかった。少数民族の特徴がある銅釜で、中原地区では見られないものである。申文喜氏によると、上部に2つの耳がついており、ぶら下げて調理でき、遊牧民族の使用に適している。銅釜の上の部分には使用された跡もある。出土品の形状から、匈奴または匈奴と関係があると推測できる。
そのほか、墓からは玉をつなげたもの、金のイヤリング、小型の刀、トルコ石なども見つかった。殷墟の考古発掘で末期の墓が見つかることは多いが、今回の少数民族の特徴がある墓の発見は貴重だという。これらの墓の処理作業は11月に終わる予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月10日