観光> |
japanese.china.org.cn |06. 06. 2017 |
四川省西部の砂漠化防止奮闘記
5月の若爾蓋大草原は万物が蘇る。四川省若爾蓋県轄曼鎮河拉村の砂漠化防止ポイントでは、100人以上のチベット族遊牧民が有機肥料や苫を背負い、砂防を編み、草の種をまき、砂丘で慌ただしく農作業を行っている。むき出した砂地はあっという間に整った塊状にされる。
ここは若爾蓋大草原の砂漠化の縮図である。1960年代から、温暖化、雨量の減少、ネズミの害などの自然的要因、排水路整備による沼沢退化、過度の放牧などの人的要因により、若爾蓋大草原で砂漠化が始まり、非常に深刻となった。
2017年、河拉村は「高原柳砂防+灌草複合栽培」という砂漠化対策を試みた。外側を高原柳で編んだ砂防で囲い、その中に草と高山柳を植えて砂地を草地にしていくという方法である。砂丘の風が当たる部分は苫で覆い、草の種と柳の苗が飛ばされないようにし、その効果も良好だった。毎年4月上旬から5月上旬は高原柳と草の種の生存率が高いため、砂漠化防止にとって大切な時期である。若爾蓋県には128カ所の砂漠化防止ポイントがあり、作業員はそこにテントを張って生活し、1分1秒も無駄にせずに高山柳を植えている。
若爾蓋県環林局の統計によると、2007年以降、若爾蓋大草原は総額2億6625万元を砂漠化防止に投じ、砂漠化面積の29%を占める23619.79ヘクタールを草原にした。2017年は1億9507万元を投資し、17706.67ヘクタールを整備し、2020年までに42984.5ヘクタールの砂漠化を改善すると見込んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月6日