中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は19日、中国は銀行に貸付上昇のペースや貸付の規模を合理的に抑制するよう求めているが、年末までに商業銀行の新規貸付業務の停止を要求してはいない、と「国内商業銀行貸付業務の凍結」を否定した。
海外のあるメディアが19日、中国銀監会上海地区の幹部の話しとして、銀監会は国内商業銀行に年末までに新規貸付業務を停止するよう求めたと伝えた。報道では、この行政命令は中国の固定資産投資抑制における「今まで最も大胆な手段」とされた。
中国銀監会弁公庁の頼小民主任は19日、「銀監会は銀行に貸付業務停止に関する通達を下達したことはない」と説明した。「われわれはすべての銀行に直ちに貸付を減らすことを求めていない。それぞれの商業銀行には具体的な事情があるからだ」と頼小民主任。銀監会は銀行に貸付規模を合理的範囲内に抑え、貸付の伸び率を適切に抑制し、自らの資産負債率のレベルをもとに、貸出残高を調整することを求めたことはある。
中央銀行が発表した10月のデータによると、今年1~10月の人民元貸付規模は3兆5000億元増加している。ちなみに、昨年の年間人民元新規貸付規模は3 兆1800元。つまり、今年10月で、すでに中央銀行が年初に設定した新規貸付規模の目標を上回ると同時に、年初の「年間伸び率15%」という目標をも上回るものとなっている。
「チャイナネット」2007年11月20日 |