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張芸謀(チャン・イーモウ)氏と並ぶ陳維亜(チェン・ウェイヤー)氏(右) |
2008北京五輪開・閉幕式の演出を担当する著名プロデューサー3人のうちの1人、陳維亜(チェン・ウェイヤー)氏はこれまで2年以上の歳月を掛けて温めてきた構想の完結にむけ、全身全霊を注いでいる。五輪関係者・観客らから大いなる賞賛を受けた開幕式の成功から数日が経ち、陳氏はのこり10日あまりに迫った閉幕式の演出に備え、連日事務所で夜明け前まで最終調整作業に懸命だ。「広州日報」が伝えた。
記者:(開幕式が終わり)プレッシャーから解放されましたか?
陳維亜氏:(首を振り)むしろ緊張感しています。今、陳其鋼(チェン・チーガン)氏、張芸謀(チャン・イーモウ)氏とは長時間にわたるミーティングを行ったばかりです。開幕式の準備には2年の月日を費やしました。本番前には何度もリハーサルを重ね、念には念を入れました。しかし閉幕式は異なります。前日の23日は終日競技が行われ、閉幕式当日(24日)になってやっと会場を借りることができます。当日は午前中に男子マラソンが行われ、鳥の巣がスタート?ゴール地点になります。ですから我々に用意された時間は24日の正午から夜8時までの8時間だけです。舞台の設置、大量の機械装置の搬入、さらに本番では、次回五輪開催地であるロンドンへのバトンタッチの「8分間」の演出が必要となります。非常にタイトなスケジュールです。閉幕式は、むしろ開幕式よりも技術的難度は相当高いと言えます。
記者:閉幕式総合プロデューサーとして、開幕式の成功を踏まえ、どのような閉幕式を期待されていますか?
陳維亜氏:とにかく今お話しできることとして、閉幕式で聖火の炎がどのように消えるか、それは「最高機密」です。開幕式では北京五輪に対する皆さんの期待、さらにはオリンピック精神、中国古来の優れた文化の神髄が表現され、世界の人々に中国という国の素晴らしさを理解していただけたと思います。閉幕式もまた、世界中の人々の注目の的となるでしょうが、開幕式とはまたまったく異なる演出になります。
「人民網日本語版」 2008年08月13日