日本の時事通信社によると、日本初の「共同交戦能力(CEC)システム」を搭載するイージス艦が30日に、横浜市で進水するという。就役後、米日は情報の共有が可能になる。
時事通信によると、日本海上自衛隊の7隻目となるイージス艦が30日に横浜市で進水し、2020年に就役する。同艦は初めてCECシステムを搭載し、飛来するミサイルや敵の航空機の目標情報を共有できる。
日本防衛省によると、CECシステムは高速・大容量のデータを送受信でき、データの更新頻度が高く、飛来するミサイルや敵の航空機の目標情報をリアルタイムで共有できる。また日本防衛省は秋田、山口両県に配備計画を進める陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」に装備する可能性もある。
中国海軍専門家の張軍社氏は29日、環球時報に対して次のように話した。
CECシステムは米海軍が旧C31システムをベースとし、海上防空作戦能力を強化するため開発した作戦指揮制御通信システムだ。主に共同交戦プロセッサとデータ分配システムでつくられる。
同システムは技術力が高く、主にコンピュータ、通信、ネットワークなどの技術を使う。空母打撃群の各艦艇の目標捕捉システム、指揮制御システム、武器システム、艦載早期警戒機をネットワークでつなげ、交戦情報を共有し、連携して作戦・行動を展開する。同システムのネットワーク内の各艦艇は、戦場の情勢や目標の動向をリアルタイムで共有できる。空の目標を攻撃する際には、最良の位置にいる軍艦が武器を発射し迎撃し、空母艦隊の防空能力を高めることができる。同システムには主に、次の3つの機能がある。(1)複合型の追跡・識別。(2)捕捉の表示。つまりある艦艇のレーダーが目標を発見できなくても、システムは捕捉表示機能を自動的にオンにすることで、そのレーダーが目標を迅速に捕捉できるようにする。(3)共同交戦。その他の艦艇が得た目標の情報をほぼリアルタイムで共有でき、かつミサイルを発射し目標を攻撃する。共同交戦能力を高め、目視外攻撃を仕掛けることができる。
日本の艦艇が同システムを搭載することによる影響については、まず米軍と情報・データ共有を強化し、空の脅威に共同対処する能力を高め、米日軍事同盟を強化できる。次に、米国側は同システムを利用し日本への制御を強めることができる。しかし日本のこの動きは、地域情勢に悪影響を及ぼす。日本は朝鮮のミサイルへの対応を口実としCECシステムを配備し、米日情報共有を実現しようとしている。朝鮮を口実としているが、中国のことも念頭に置いている。実際には米国による世界ミサイル防衛システムの目標と同じく、自国の絶対的な安全を実現するための行動であり、客観的に見ると自ずと他国の脅威になる。