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japanese.china.org.cn |09. 10. 2019

図瓦人牧畜民の観光ビジネスのモットー

タグ: 牧畜民 観光ビジネス

(图文互动)(2)牧民叶儿克巴图的旅游生意经

 彼は自分の構想通りに木の小屋を民俗陳列室に改装し、遊牧民が自作した毛皮のスキー板、弓矢、馬鞍、先祖が捕獲した動物の標本や毛皮などを展示し、民俗、伝説、各種の工具の使用方法を紹介するスタッフを配置した。

 

 葉児克巴図さんは、これだけではまだ不十分で「目が満たされただけで、口と耳が満たされ、体を動かすまで観光客は満足しない」と思い、観光客がテーブルを囲んでミルクティーを飲み、いり米を食べ、現地のバンドが演奏する図瓦民家を聴き、踊りを学び、民俗風習を全面的に体験できるようにした。

 

 体験項目が増え、観光客も増え、客室が足りないほどになり、葉児克巴図さんは規模を拡大したいと思ったが資金がなく、それを知った多くの村民が参入を申し出た。そこで、葉児克巴図さんはモンゴル族図瓦人民俗体験を特徴とした「扎拉特」民宿合作社を設立し、十数人の株主に代わって経営する理事長に就任した。「みんなが稼げるビジネスが長続きする」というのが彼の2つ目のビジネスのモットーである。

 

 数年が経ち、「扎拉特」合作社は5列の木の小屋、45部屋、2カ所の中庭という規模に拡大し、十数人の牧畜民が就職し、カナス湖畔で最も人気のある民宿の1つに発展した。国慶節連休の頃はカナス景勝地が1年で最も美しく、観光客が最も多い時期であり、ここに宿泊するには遅くて15日前に予約しなければいけない。

 

 各地から訪れた観光客は葉児克巴図さんに色々なアドバイスをし、真面目な彼はカナスの観光オフシーズンになると莫干山や秦皇島などの観光名所の民宿を視察した。彼は山地の民宿を選ぶ観光客もWi-Fi、24時間お湯が出るなどの都市生活の基本要素を気にし、「ドアを開けると山の中だが、閉めると家の中のよう」な環境を求めていることを知った。

 


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