経済の急速の発展および経済・社会環境の持続的な改善にともない、中国の消費財市場は急速に発展しており、市場規模はすでに毎年1兆元増のペースで拡大する新たな段階に入っている。
中国商業連合会、中華全国商業情報センターが4月8日に発表した2006年中国消費財市場発展状況レポートによると、2006年における中国の年間社会消費財小売総額は7兆6410億元に達し、名目伸び率は前年比13.7%、価格要因を除いた実質伸び率は12.6%であった。2006年の社会消費財小売総額の名目、実質伸び率のいずれもが1997年以来最大となった。
中国の社会消費財小売総額の1997年~2005年の実質伸び率は10%以上、2005年の名目伸び率は12.9%、実質伸び率は12%であった。2006年の消費財小売総額伸び率の過去最高記録の更新は、中国の消費財市場の急速発展の趨勢を反映するものであると同時に、中国の消費財市場が一貫性、安定性のあることをも示している。試算では、2007年の社会消費財小売総額の伸び率が2006年と同じ場合、社会消費財小売総額は2006年に比べて1兆元増加することになる。
2007年には、農業税の全面的な撤廃のあと、農村部義務教育段階の雑費も全額免除となり、新型農村医療協力制度の試行の範囲も全国の80%以上の県(市、区)に広がっている。都市部においても、一連の住民負担の軽減や消費促進の措置が講じられている。いくつかの条件が整った都市では、義務教育段階の雑費の減免、都市住民最低生活保障水準の向上とカバー範囲が徐々に拡大され、社会保障システムの整備が強化され、養老、医療、失業面の保障制度が改善されつつある。収入増加の状況から見ると、2007年の都市部と農村部住民の収入は引き続き速い伸びとなる見込み。
中国の消費者信頼感指数が2006年末に高い上昇を示したことも、消費者が将来を楽観視していることを表している。各方面の要因を総合すると、2007年の社会消費財小売総額の伸び率は2006年を上回る14.5%、社会消費財小売総額は8.7兆元になると予測されている。
「チャイナネット」2007年4月9日