国務院は先般、中国発展改革委員会が関係部門と共同で策定した『エネルギー削減、廃棄物排出の抑制に関するトータルプラン』を通達した。第2陣の循環経済の試行が近く始動し、いくつかの重点プロジェクトの建設をサポートすることになっている。
中国は浙江省、青島市などにおける不用家電回収処理の試行、自動車部品および機械設備再製造の試行を引き続き推し進めると同時に、重点鉱山や鉱業都市の資源節約および循環利用を促す方針である。また、鉄鋼、非鉄金属、石炭、電力、化学工業、建材、製糖などの重点業種における循環経済推進計画の策定にも取り組む。
『プラン』で、中国は重点業種の節水改造や竪坑の水の利用に関する重点プロジェクトの実施を加速することになっている。「十一・五(第11次五カ年計画)」期に、重点業種で節水31億立方メートル、90万立方メートル/日の海水淡水化能力の増加、26億立方メートルの竪坑水利用量の新規増加などの目標が盛り込まれている。
なかでも、2007年の目標は節水10億立方メートル、7万立方メートル/日の海水淡水化能力の増加、竪坑水利用量5億立方メートルの新規増加となっている。
『プラン』では、資源の総合利用を推進し、鉱物資源の総合開発利用および炭層ガス、ぼた、大量産業廃棄物、わらなどの農業廃棄物の総合利用を進めるとしている。「十一・五」期において、2000万キロワットのぼた総合利用発電所を建設し、今年の着工分は500万キロワット。これと同時に、第2陣の都市部の中が完全に詰まっている粘土れんがの使用禁止を実施し、2008年末までに256都市での「使用ゼロ」の目標を達成する。
この『プラン』に基づき、県クラス以上の都市(県政府所在地の都市を含む)はゴミ分別回収システムの整備・健全化を全面的に推し進め、ゴミの中の資源を充分に回収し、ゴミ焼却による発電・熱供給、ガス発電を奨励し、都市部と農村部のゴミ無害化処理を進め、ゴミの減量化、資源化および無害化に力を入れることになっている。
『プラン』ではさらに、クリーン生産を全面的に推進し、重点業種のクリーン生産基準および評価指標体系を整えることが求められている。クリーン生産に関する検査を強化し、合理的な農薬・肥料使用を通じた農村部汚染の軽減を目指すことも盛り込まれている。
「チャイナネット」2007年6月4日