中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、今年第2四半期(4~6月)に行った企業家へのアンケート調査結果を発表した。それによると、同期の経済期待感指数は過去最高の8.6%に達したが、国内企業家の過熱する経済への懸念はますます強まり、企業家信頼感指数は83.4%で2年ぶりの最低を記録した。
同期には生産資料の価格上昇に対する企業家の反応が大きく、生産資料価格景気指数は急速に上昇して、過去2年間で最高の29.5%を記録した。うち原材料購入価格景気指数は31.9%で、増加率は過去5年間で最大だった。
同期には企業家の3割が市場ニーズを活発とみなし、国内受注指数は12.9%、輸出受注指数は9.7%に達して、いずれも過去最高を記録した。人民元上昇ペースの加速や輸出増値税還付政策の調整といった一連のマクロ調整策が、速すぎる輸出の伸びをある程度は抑制したが、輸出入企業への影響は限定的だ。
企業景気指数は引き続き上昇し、最高で32.4%(第1四半期比2.1ポイント上昇、前年同期比5.2ポイント上昇)に達した。企業家の4割が第3四半期(7~9月)について引き続き楽観的な見通しを示している。企業の全体的経営状態については順調とみる企業家が多く、主な要因として企業の利益力の大幅な向上が挙げられる。28.9%の企業が第2四半期を黒字とみており、過去約10年間で最高の数字となった。
「人民網日本語版」2007年6月21日