中国人民銀行(中央銀行)と国家統計局はこのほど、銀行家を対象としたアンケート調査を共同で実施した。それによると、2007年第2四半期(4~6月)には銀行家信頼感指数が過去最低を記録し、銀行家は今後のマクロ経済情勢について楽観的な見通しをしていないことがわかった。
現在の経済運営を「過熱気味」とみる銀行家の割合が大幅に上昇し、67.4%に達した。一方、「正常」とみる割合は32.2%で、過熱傾向の突出ぶりがうかがえる。銀行家信頼感指数は06年第4四半期(10~12月)と今年第1四半期(1~3月)の上昇傾向から一転、大幅に低下して過去最低の36.7%を記録し、06年第3四半期(7~9月)に続いて50%のボーダーラインを割り込んだ。このことは銀行家の今後の経済運営に対する見通しが楽観的なものではないことを示している。次期予想では、57.8%が経済運営は引き続き過熱傾向を維持するとの見方を示した。
第2四半期には、銀行業の全体的な経営状態を反映する銀行業景気指数が周期的な低下をみせたが、それでも69.3%の高水準を保った。ここから銀行業の経営状態の順調ぶりがうかがえる。
「人民網日本語版」2007年6月21日