3月頃から、海外メディアが中国製品の品質や中国産食品の安全性について否定的な報道を度々行っている。中国輸出製品の全体的な品質はどうなのか。中国政府は輸出商品の品質・安全性保障をめぐってどのような措置を取ったのか。商務部の高虎城副部長(国際貿易交渉担当代表)が2日、人民日報の取材に応えた。
――海外メディアが行っている中国製品の品質や中国産食品の安全性についての否定的な報道をどうみるか。
この問題に注目している。関連報道を真剣に読み、要点をまとめると、大体次の3つに分類できる。
(1)具体的案件に関する報道:米国でのペット用食品やスイスでのトウモロコシグルテンの事件など。こうした報道は現在の中国の一部の輸出企業が抱える問題点を客観的に反映したもので、中国側が事実調査や真相解明を行い、改善措置を取るのにプラスになる。中国側はこうした報道を歓迎する。
(2)相対的に客観的かつ中立な評論:「ニューヨークタイムス」の7月12日付記事「製品の質が不合格となるのは地球的問題であり、中国は米国での問題商品の唯一の発生源ではない」やシンガポールの中国語有力紙「聯合早報」の7月25日付記事「食品の安全性は世界が直面する共通の問題であり、ひとつの国だけの問題ではない」など。中国側はこうした報道も歓迎し尊重する。
(3)中国製品に対する悪意的な報道:「中国国内でホルモン入りファーストフードを食べた6歳の男の子にひげが生え、7歳の女の子の乳房がふくらんだ」とか「中国製品は死に神」などとする報道。また「商品に『中国産ではない』とのラベルをはる必要がある」などとする報道。中国側はこうした捕らえどころのない、偏った、無から有を生み出すような、悪意的な報道には断固反対する。こうしたメディアの本当の狙いに気をつけなくてはならない。こうした報道は貿易保護主義の現れであり、形を変えた「中国脅威論」だ。
「人民網日本語版」2007年8月3日