3月頃から、海外メディアが中国製品の品質や中国産食品の安全性について否定的な報道を度々行っている。中国輸出製品の全体的な品質はどうなのか。中国政府は輸出商品の品質・安全性保障をめぐってどのような措置を取ったのか。商務部の高虎城副部長（国際貿易折衝担当代表）が2日、人民日報の取材に応えた。

――中国側が発表した調査状況をみると、一部の中国製品には確かに問題が存在する。これをどうみるか。

第一に、問題をみるときは全面的にみなくてはならない。個別の製品に問題があるからといって、中国の輸出製品全体の品質を疑うわけにはいかない。それは科学的な態度ではない。最近メディアの注目を集めている歯磨き粉の場合、昨年の輸出額は8千万ドルで、中国の輸出総額9700億ドルの1万分の1にも満たない。うちジエチレングリコールが検出されたものは330万ドルで、輸出総額の30万分の1だ。責任をもっていえば、中国輸出製品の品質や安全性は保障済みだ。さきに日本の厚生労働省は2006年の輸入食品の検査合格率を発表し、中国産食品は99.42％、米国産食品は98.69％、欧州連合（EU）産食品は99.38％だった。日本は中国産食品の最大の輸出市場であり、このデータは一連の問題をよく説明していると思う。

第二に、問題は発展の観点からみなくてはならない。中国は発展途上国であり、経済技術レベルは先進国と開きがあり、企業の社会的責任の意識も低く、製品の品質・安全性の問題を完全に回避することは難しい。実際、国内ではニセ物・粗悪品の摘発が続けられ、製品の品質・安全性についても度々情報公開がなされている。輸出製品の品質・安全性の問題は、国内問題が波及したものだとある程度はいうことができる。だが中国製品の品質は一貫して緩やかに向上しているということにも注目すべきだ。たとえば上半期の中国産野菜の残留農薬検査合格率は94％を超え、03年より12ポイント上昇した。

「人民網日本語版」2007年8月3日