3月頃から、海外メディアが中国製品の品質や中国産食品の安全性について否定的な報道を度々行っている。中国輸出製品の全体的な品質はどうなのか。中国政府は輸出商品の品質・安全性保障をめぐってどのような措置を取ったのか。商務部の高虎城副部長(国際貿易折衝担当代表)が2日、人民日報の取材に応えた。
――製品の品質・安全性に関する国際協力について、中国側は何か考えているか。
製品の品質・安全性は各国が直面する共通の課題であり、どこか一つの国だけが抱える問題ではない。世界保健機関(WHO)が最近発表した声明によると、WHOは毎月193の加盟国から200件ほどの食品安全報告を受けているという。食品の品質・安全性の問題では、互いに責任をなすりつけあっても問題解決の助けにはならない。国際協力の強化こそが問題の解決に有効だ。
こうした理念に基づき、商務部は2005年3月にアジア太平洋経済協力会議(APEC)の枠組内で、食品の安全性確保に向けた協力を展開するよう提唱し、06年にはオーストラリアと共同でAPEC食品安全連携フォーラムを立ち上げた。今後は、検査検疫技術の向上、輸出製品の品質をめぐる法律の改善、法執行(エンフォースメント)レベルの向上などを目標とした国際交流・協力を継続的に推進するとともに、業界団体や企業の国際標準制定への参加を奨励し、政府間の共同調査などに関する緊急の協議メカニズムをうち立て、品質・安全性に関する突発的事件への緊急対応処理メカニズムの構築を模索していく。
「人民網日本語版」2007年8月3日