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消費形態から見た中国の貧富の格差

2006年、中国ではインターネット上で、こんな話が広がった。「我々はやっと肉を食べ始めたが、君たちは逆に野菜を食べ始めた。我々は野良で汗を流さなくてもよくなったが、君たちはわざわざジムへ汗を流しに行く。我々はやっと満腹するようになったが、君たちは逆にダイエットを始めた」。この話は、いまの中国人の生活水準の貧富の格差を反映している。

2005年、中国の一人当たりのGDPは、1703ドルになった。改革・開放から20数年で2億人以上が貧困状態から脱した。そして北京や上海などの経済が発達した地域では、新たな富裕層が出現し始めた。彼らは高級車や豪邸、贅沢品を購入し、それらを「成功者」「生活の質」のシンボルだとしている。ある経済学者は、こうした人々は、数こそ多くはないが、中国の消費の新しい流れを創り出し、先導的役割を果たしていると考えている。こうした消費の考え方に影響されて、多くの若者たちは、オーバーローンで高級商品を購入し、「ローン族」となった。

都市ではこうした消費主義が出現しているが、同時に、中国ではかなりの人がまだ貧困状態を脱していない。中国社会科学院の統計によると、中国人の最高収入と最低収入の格差は18倍に達している。これに対し、2006年に中国政府は専門家会議を招集し、多くの人々の生活の質を高めるため、所得と分配を調整し、所得格差を縮小し、社会保障を完全なものにしようと研究した。現在、新しく改定された個人所得税制度は、所得改革の前奏曲だと言えるだろう。

「人民中国」より2007年8月10日 

 

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