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中国のプーアル茶生産・取引の実態

 市内で製茶会社を営む王倩さんに話を聞いた。

普ジ市で製茶会社を営む王倩さん

 王さんは、普ジ市の東北に位置する墨江ハニ族自治県の出身。72世帯しかない山の中の小さな村で生まれ育った。村には土地がたくさんあるため、どの家も百ムー(1ムーは6.667アール)以上の茶畑を持っている。王さんは祖母、両親、姉、弟二人の七人家族。祖母の代から茶の栽培を始めたという。

 2002年、市内の農業学校で茶葉の栽培と生産技術を学んだ。その後、家族と一緒に「金峰茶業有限公司」を設立。わずか5、6年で、「栽培・生産・販売」を一貫して行う会社を打ち立てた。

 商売の拡大にともない、故郷にある1200ムーの茶畑は栽培拠点となった。王さん一家は市内に家を買った。そして王さんは社長となった。

王倩さんが営む「金峰茶業有限公司」

 たおやかなイメージの王さんだが、仕事のことになると自分の意見をはっきり言う。「チャンスがあれば、北京に進出したいと考えています」。きっぱりとした口調から、決心のほどがうかがえる。

 王さんによると、近年、プーアル茶の商売は景気がよいため、新たに始める人も多く、競争が熾烈だという。普ジ市だけでも500以上の会社がある。「普ジ市は名実相伴うお茶の都です」と話す。

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