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中国のプーアル茶生産・取引の実態

プーアル茶を満喫

博物館の内部

 市中心部から29キロ離れた営盤山には、博物館や問茶楼、茶祖殿、茶摘み区、製茶場、民族村など9つのエリアからなる「中華プーアル茶博覧苑」がある。敷地面積は300ムー。プーアル茶の起源や発展から栽培や生産に至るまで、同市とプーアル茶の切っても切れない縁を紹介している。

「博覧苑」に建てられた茶祖殿

 環境にやさしいバッテリーカーに乗って、「博覧苑」を参観し、茶畑の景色を観賞した。「博覧苑」の高台には、茶の祖先を祭るため茶祖殿が建てられ、3体の銅像が安置されている。3体の銅像は、3500年前に茶葉の利用を始めた古代濮人(神農の子孫といわれている)、1800年前に茶の木の栽培を始めた濮人の子孫であるプーラン族の王子・叭岩冷、そして「茶聖」と仰がれる陸羽(733~804年)だ。

茶祖殿に祭られた古濮人(中央)、叭岩冷(左)、陸羽(右)の銅像

 言い伝えによると、プーラン族の王子・叭岩冷は、子孫に金銭を残さず、茶畑を残した。金銭はいずれ使い終わってしまうものだが、茶の木を残せば子々孫々繁栄でき、幸福をもたらすと考えたのだ。これは叭岩冷を賞賛する物語として、この地に広く伝わっている。

 

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