広東省検験検疫局によると、およそ4カ月にわたり凍結されていた日本との養殖ウナギ貿易が11月中旬から再開する。日本の輸入企業が次々中国を訪れて輸入契約を結んでおり、中国産ウナギの蒲焼は再び日本市場に登場することになる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今年7月、海外メディアが中国産養殖ウナギにマラカイトグリーンなどの禁止薬物が使用されているという虚偽の報道を繰り返し、米国食品医薬品局(FDA)が中国産水産品を自動差し押さえの対象としたとの報道を大量に引用したことなどを受けて、日本国内では中国産ウナギの輸入が控えられるようになった。こうして日本でシェア80%を占める中国産ウナギの蒲焼きがかつてない打撃を受け、次々に販売店から姿を消した。広東省では4カ月にわたり、日本からウナギの蒲焼きの注文を受けていない。
このため国家質量監督検験検疫総局の承認を受けて、広東省検験検疫局の視察団が今年10月、日本と韓国のウナギの養殖、加工、販売などの状況を視察。日本の全国養鰻漁業共同組合連合会の代表とも交流を深めた。
日本の関係方面との話し合いを経て、同連合会の村上宣美会長(熊本県議)は「友好的話し合いを前提として、中国方面との連係・交流を強化し、誤解を解き、日中ウナギ業界の連席会議をできるだけ早期に実現し、ウナギ製品をめぐる現在のマイナス局面をともに転換していきたい」と述べた。
「人民網日本語版」2007年11月28日 |