今の中国で「仲人ナンバーワン」は誰? 1億人を上回る中国ネットユーザがよく耳にする「お見合いサイト」は、現実生活で最も珍しい「腕ききの仲人」と呼ばれている。中国の「ネットお見合い」は、互いに見知らぬ男女の間を取り持ち、毎年数万のカップルをゴールインさせているだけではない。このようなバーチャル「カササギの橋」は、中国インターネット業で押すに押されぬ成長産業になっている事実はいっそう興味深い。「中国新聞網」が伝えた。
結婚適齢期を過ぎた「独身族」が中国社会で珍しくなくなった今、清華大学コンピュータ専攻卒の田範江博士(33歳)は、わずか2年足らずで自分の会社を中国「お見合いサイト」のトップに導いた。中国最大のお見合いサイトCEOである田氏は12月初めにひっそりと上海に登場、初の自社サイト「百合網」支社を上海に設立することを発表した。
テンポの速い現代の日常生活で男女が出会うチャンスは極めて少ないことに目を付けた既婚の田氏は2005年、中国のことわざ「百年好合(末永く仲良く)」にちなんだ名前の「百合網」を友人と共同で立ち上げた。田氏と彼のサイトによる「仲人」役は事実、中国と西洋の要素が兼ね備わったものといえる。田氏はサイト開設当初、アメリカ式結婚恋愛心理テスト標準システム一式を思い切って導入、「ネットお見合い」の舞台裏責任者として中・米両国の有名心理学者を招いた。しかし田氏は、「これだけが『中国式お見合いサイト』の全貌ではなく、ネットお見合いにおける『身分の真実性』を求め、百合網はその後のプロセスで中国的特色を大切にしている」と語る。
田氏は、「我々は厳粛な見合いを追求しており、全会員に偽りない身分の提示を推奨している」と続ける。一般的なネット友サイトと異なり、百合網はVIP会員の「ネット恋愛」に厳格な偽りない身分の提示を求めている。身分提示は、中国公安部公式サイト上の身分認証、学歴・婚姻状況公証、結婚・恋愛心理学専門家による面談鑑定などにもとづくもので、これにより、ネットお見合いによる縁組成功率が最終的に高まったという。
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