「百合網」は開設当初、海外ベンチャー投資を2度にわたり獲得、中国の「ネットお見合い」でトップに立つ快挙を成し遂げた。以後、結婚恋愛をキーワードとした大小様々の交友サイトが中国大陸部に続々登場、「出会いサイト」はいまや、多くのIT青年にとって一攫千金を実現する第一歩となっている。
田範江氏は、総額1100万ドルにのぼる「ベンチャー投資」に心を動かされることはなかった。田氏は上海で記者取材に対し、「私はこれまで中国式ネットお見合いモードを追及してきたし、今後もそうしていきたい」と述べ、創業後2年間で、「オンライン」と「オフライン」が結合した、中国人によりマッチした現代版お見合いモードを実証して見せた。
百合網の市場調査データによると、上海のハイエンド顧客の多くは、6~7千元の年会費を支払って、納得できる厳粛なお見合いを手配してもらうことを希望している。上海のネットお見合い候補者のなか、わざわざ飛行機に乗って北京に向かって、実際の「お見合い」に臨んでいる人もいる。これらハイエンド顧客に心のこもった「対面式」サービスを提供することは、中国「ネットお見合い」発展の新傾向となりつつあり、「ネットお見合い」名人が集中する上海は、最適の「試行スポット」になると田氏は予測している。
田氏は現在、アジアの「ネットお見合い」産業に関心を寄せている。中国人のお見合い習慣とある程度比較可能性をもつ日本、韓国、インドなど東南アジア地区のネットお見合い産業の年間利益は中国の数十倍に達しており、中国市場という十分に潜在力を備えた「利益空間」は、より多くの優秀な「ネットお見合い」後続者を生み出すだろうと田氏は指摘している。
ある予測報告は、ネット交友の中国人ユーザは2008年には1億1千万人を突破、市場収入額は約10億元に達し、「ネットお見合い」は市場シェア7割を占めるという楽観的な見通しを示している。
「人民網日本語版」2007年12月4日
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